チラシの裏は意外と白くない

最近忘れっぽくなったので調べたことをチラシの裏に書きます

MTBの油圧ブレーキ化②

前回で主要部品の構造はなんとなく理解できた。次にブレーキホースの構造を見ていく。

部品の構造理解:ブレーキホース

機械式の場合、極論切断面は切りっぱなしでも問題ない。ワイヤーの摩擦抑制のためにできるだけ垂直に切るとか、インナーチューブを千枚通しで広げてやるとか、せいぜいその程度。 一方、油圧の場合はホース内部にフルードが充填されるわけで、端面が荒れていたらそこからフルードが漏れてくることは容易に想像がつく。ということで今回使用するBH59の説明書を確認。

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上手の通り、端面を90度に切り落として、コネクタインサートなる部品を圧入する。一方、ブレーキホースの方にはオリーブと呼ばれるリングを通して、さらにその上からコネクティングボルトを通す。コネクティングボルトをブレーキレバーもしくはブレーキ本体に締め付けていくとオリーブが潰され、コネクティングボルトとブレーキホースの隙間が埋まると、そんな理屈らしい。 コネクタインサート・オリーブ・コネクティングボルトのセットはレバー・ブレーキ両方共通で、レバー側にはさらにその上からカバーをかぶせる構造になっている。

この部分は現物でも確認することができる。カバーは特にねじ込み式ではなく、引っ張ってやれば外れる。

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ブレーキホースを切るとき、レバー側とブレーキ側どちらを切ったほうが横着できるかと思って調べたが、どちらも同じ手間だということがわかった。残念。

ブレーキホースの調整についても気をつけるべき点がありそうだ。以下の図によると、ブレーキホース端面から14mmはレバー・ブレーキに埋没することになるらしい。

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また、オリーブは端面から5mmの位置に取り付けろとのこと。

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ということで、ブレーキホースは最低でも5mm+オリーブの厚み分はカットしないといけない。もしインサートがとても長くてオリーブの厚み+5mmを超えるようならインサートがボトルネックになる。まあ、そのくらいは許容範囲か。

ということで、各部品の確認は一通りここまで。次回、いよいよ必要な部品の情報収集に入る。