チラシの裏は意外と白くない

最近忘れっぽくなったので調べたことをチラシの裏に書きます

MTBの油圧ブレーキ化⑥

さっそくブリーディング。フロントはバイクをリフトアップしなくてもできそうなので、こちらから。パッドは外して、ブリード用のスペーサをかませておく。 f:id:samurai375:20201010155144j:plain

ブリードニップルを1/8回転緩めた状態で、フルード排出時に使用したプラ瓶とチューブを接続。その上で上から新しいフルードを注入。ブリーディングキットに入っていたじょうごがちょうどよかった。ちなみにこのじょうご、オイルファンネルという名前らしい。かっこいい。 とりあえずリザバータンクが満たされた状態だが、ブリードニップル側からはまだフルードが排出されない。 f:id:samurai375:20201010155416j:plain

というのでレバーを握ったり離したり。握ると一気に液面が下がって、エアを噛んでしまった…なんて恐れていた事態にはならず、むしろ全然入っていかないくらい。しばらく格闘して、ようやくブリードニップル側からフルードが出てきた。 f:id:samurai375:20201010155357j:plain

マニュアルではフルードが継続的に出てくるようになったらブリードニップルを閉めよ、とあるが大きな気泡を含まない状態になったところで閉じてみた。再度リザバータンクを満たす→ブレーキかちゃかちゃの繰り返し。気泡が少しずつ上がってきて、だんだんブレーキのあたりが出てくるようになってきた。マニュアルや他の人の作業ブログを読んだときは全然意味がわからなかったが、確かに空気が抜けてくると、明らかにあたりが出てきた。

ここからが最難関の工程。というのが、ブレーキを握りつつ、ブリードニップルを瞬間的に開け閉めせよというもの。左手でブレーキを握って、宙ぶらりんのブレーキ本体のニップルをレンチで開けて閉める。全然力はいらないし、ブレーキを握ってフルードが排出されると引き代が増えるので、左手もただ添えていれば良いというものでもない。一応これで効果的にエアが抜けるらしいが、果たして。だいたいこれ、一人でできる作業なのか?

ニップル瞬間開け閉めした後もブレーキを操作してエアを排出するも、0.1ミリくらいの気泡の発生が収束する気配がない。操作すれば操作するほど、小さい泡が出てくる。しかも泡がリザバータンクの液面まで上がりきらず、中層で止まっていたりする。ブレーキ本体を叩いてみたり、ホースを動かしたり、とりあえず10分くらいやってみるも、なかなか状況が改善しないので一旦中断。

この状態で再度リザバータンクのスレスレまでフルードを満たして、例のキャップを。怖いのでパッキンをそっと落として、プラ蓋をそっと落として、ボルトでじわじわと締め付けるように封入。やっぱりブレーキレバー周辺はビチャビチャだ。 f:id:samurai375:20201010155352j:plain

続いてリア側。やることは一緒なのだが、ホースが長いのでフロントホイールをリフトアップして作業。エアが抜けにくい上に、ホースが長いので例のブリードニップル瞬間開け閉めができない。腕が届かない、ことはないけどかなりきつい。というので、リアは輪ゴムでブレーキレバーをガチガチに引っ張った状態で。こちらもフロントと同じく、小さな気泡が消えない。

先ほどせっかく封入したフロントだが、タンクを開けてみると先ほど中層に止まっていた気泡同士がくっついて大きな気泡として液面に上がっていた。というので、リア側のエア抜きは程々にして時が解決してくれるのを待つことにした。今いくらジタバタしてもあまり効果がなさそうだ。一応フロント・リア共にリニアに力は伝達しているっぽいので、しばらく通勤に使って振動を与え続ければエアも抜けてくることを期待。