MTBの油圧ブレーキ化⑦
ブレーキ交換に伴い、不本意ながら切断したシフトの復活。アウターケーブルはそのまま使おうと思ったけど、チェーンステー・リアディレイラー間のケーブルに割れがあったので、ここだけ交換。 リアはローノーマルという不思議仕様なのだが、トップノーマルの普通のリアディレイラーと同様にあっさり調整完了。いまやローノーマルのディレイラーなんてないから、そもそもノーマルという単語自体が死語に近い気もするが、ノーマル状態=ワイヤーテンションがない時のディレイラー位置のことで、今のリアディレイラーはワイヤーテンションがないとトップ側にいて、ワイヤーを引くことでロー側にチェーンを上げていく。ローノーマルはこの逆で、テンションがかかっていない時ローにいて、テンションをかけるとチェーンがトップギア方向に落ちていく。いま見ると非常に奇妙だ。
だが、MTBのSTIにおいては、ローノーマルの採用は必然といえる。というのも
フロント:ワイヤーを引くと重くなり、緩めると軽くなる
トップノーマルのリアディレイラー:ワイヤーを引くと軽くなり、緩めると重くなる
だが、これを実現しようとすると、STIの上下操作が逆になる。ロードも同様ではあるが、操作するレバー数が変わるだけで、手首の返し方が逆になるわけではない。だがMTBのSTIではどうだろう。これが逆になると、フロントは重くするのにブレーキレバーを押し下げる一方で、リアは押し上げなければいけない。慣れればどうということはないのかもしれないが、非常に混乱しそうだ。というので、ローノーマルという今や異端のリアディレイラーを使って、
フロント:ワイヤーを引くと重くなり、緩めると軽くなる
ローノーマルのリアディレイラー:ワイヤーを引くと重くなり、緩めると軽くなる
を実現している。のだと思う。
一方、フロントはトリプルでなかなか大変。最初に買ったクロスバイクがフロントトリプルだったが、調整が非常にシビア。我流でやっていたが、今回はちゃんとマニュアルを読んだ。フロントディレイラーの型番はFD-M580。
最初はワイヤーテンションかけずに、リアをローにしてインナー側のプレート位置を調整。ここはいつもどおり。
ワイヤーを取り付けて、リアをトップにしてアウター側のプレート位置を調整。ここもいつも通り。ところでここもなんだか不思議で、普通フロントシフトワイヤーはBB側から引き上げるのだが、このフレームは上から。トップルートタイプというらしい。
さて、ここからが気をつけるところ。ミドルギアの調整という工程があるらしい。フロントを中間にして、リアをロー側に。この状態でインナー側のプレートを、アジャスタボルトを使ってギリギリまで寄せる。この工程は知らなかった。ロードではリア変速の調整に使ったりしていたが、フロントでのアジャスタボルトの正しい使い方なのか。
今回はこれでうまくフロントが入るようになったので、読まなかったがトラブルシューティングがあったので、今後のためにここに転載しておく。
ということで、これでブレーキ交換とそれに伴うシフトワイヤー交換が完了。しばらく通勤で使ってエアが抜けていくことを期待。